(※この記事はニコニコブロマガで2015年9月-10月に投稿した3つの記事を再編し改訂したものですが画像など一部最新の情報ではありません)
この記事の目次
◆はじめに◆
基本的にゲームはほとんどやらない私ですが、艦これ以外では、オープンベータから参加している無料で遊べるWindows用3D-MMO海戦ゲームのWorld of WarShipsにハマっています。艦これ勢でWorld of Warships(以下WoWsと記述)と掛け持ちまたはシフトしてきた人も多いかと思います。
私の最近のニコ生配信はこれのプレイ実況がほとんどな訳ですが、時々私が導入しているMOD(改造モジュール)の入れ方の説明を求められて、配信では判りやすく説明できなかったので、記事にまとめて説明しておこうと思います。
なお、MODの導入は自己責任となります。WoWsのシステムアップデート後に最新バージョンに対応が間に合わないMODとの不整合でWoWsが正しく起動しなくなることもしばしばあるので(※そういう場合の復旧対応も後で一応説明します)、少なくともWindowsでの一般的なファイル操作などに自信のない方にはMOD導入はお薦めしません<(_ _)>
さて、MODの種類には大きく分けて、、、
- スキン(テクスチャ)の改造(艦艇のデコレーション、ようするに痛軍艦ww)
- 起動時のムービー画面や港での全体的な画面デザインの改造
- ゲーム中の操作回り、表示効果の改造(照準・マーカーやミニマップ、弾道表示、煙幕有効エリア表示など)
- 追加のゲームシステム(トレーニングモードなど)
- BGMや効果音の改造(※現在のWoWsは従来のWoT形式と異なる形式のため解析待ち)
といったものがあります。
現在も世界中の有志達が色々なMODをシステムの改版に追従しながら作成して公開しています。
私がメインで使ってるMODは、操作系のMODパック、艦これUIパック、艦これMODスキンです。
ここでは、私が利用しているMODの導入の仕方を説明します。
◆テキストエディタを用意する◆
たくさんのMODをまとめてインストールできるMOD Packだけを導入する場合は関係ありませんが、いろいろなMODを個別に導入する場合はインストーラープログラムの起動またはアーカイブファイルから解凍したファイル群をコピーする前に必要なソフトがあります。
それは、テキストエディタです。テキストファイルの改行コード(CR/LF/CR+LF)を指定できるものであればなんでもOKです。私は「秀丸エディタ」というのを使っています。Windows標準のメモ帳では行末の改行コードとしてCR+LFしか扱えないのでNGです。
WoWsではMODなどのカスタマイズ用ファイル群を格納する場所を定義するXML形式のテキストファイルがあり、このテキストファイルの改行コードがLFなため、メモ帳などで読み込むと改行が崩れてしまい編集しにくいためです。(改行コードがCR+LFになってもシステムは動作するかもしれませんが、先々動作不良の原因になる可能性があるので、ここは素直に元々の改行コードを保持します)
MOD Packを単純にインストールするならXMLファイルを編集することなくインストール自体は完了できますが、WoWsのシステムアップデートでMODが最新システムと不整合を起こして起動しなくなった場合に特定のMODだけ無効にするとか、システムが改版される度にMODファイル群を新しいバージョン名のフォルダにコピーしなおす必要を回避するため、今回の講座ではMODを公式指定のフォルダ配下に直接インストールするのではなく、後からMOD毎にアップデートや元に戻したりできるように、MODパックやスキンなどの目的毎にフォルダを分けてインストールする前提で説明します。
◆WoWs本体のインストール先フォルダの確認◆
最初に自分がWoWs本体をどこのドライブ・フォルダにインストールしたのかを確認する必要があります。
インストール時に特に何も指定しなければ、
32bitOSなら C:\Program Files\World_of_WarShips
64bitOSなら C:\Program Files(x86)\World_of_WarShips
にインストールされているはずです。
判らなければ、デスクトップにあるWorld of WarShipsのアイコンを右クリックして「プロパティ」を表示すれば「作業フォルダー」欄に記載されています。
このインストール先フォルダの情報は、MOD導入時にインストール先またはアーカイブファイルの展開先の指定時に使うので、場所を覚えておいてください。
WoWsのシステムをインストールしたフォルダをファイルエクスプローラーで開くと、その中に”res_mods”というフォルダがあり、そこがMODファイル群を入れる場所になります。
また、システムをインストールしたフォルダの直下には”paths.xml”というファイルがあり、これが前述のMODファイル群を格納する場所を定義するXML形式のテキストファイルになります。
次にMODのインストーラーやアーカイブファイルを入手します。
MODはWoWsのバージョンアップに追従して追っかけて随時最新版が提供されます。
MODは常に最新版にしないとWoWs本体が起動しない場合もあるので要注意です。
◆各種MOD用フォルダの作成◆
「インストールする前に」で説明したように、ここではMODファイルを種類に毎にフォルダを分けて導入します。具体的には、WoWsのインストールフォルダの下にある”res_mods”フォルダの中にファイルエクスプローラで新たに以下のように必要なフォルダを作成します。
「WoWsのインストールフォルダ」\res_mods\Aslains ← Aslains Mod Pack用
「WoWsのインストールフォルダ」\res_mods\Skins ← 個別に導入する船体や装備や旗などのカスタムデザインスキン用
「WoWsのインストールフォルダ」\res_mods\Texts ← 艦名や装備名の日本語化MOD用
「WoWsのインストールフォルダ」\res_mods\Sounds ← 個別に導入するBGMや効果音MOD用 (※最新のWoWsではカスタムサウンドを使えるらしいですが使い方は未確認です)
◆MOD Packの入手方法◆
「Aslains WoWs ModPack Installer」
まずは、オールインワンで色々なMODをまとめてインストールできるMOD Packのインストーラーです。大抵のMODはこれでまとめて導入できます。照準・弾道表示・ミニマップなどのカスタマイズ、カスタムサウンド、トレーニングモードの追加、「KanColle Enchant Mod」など一部のカスタムインターフェイスパックの追加などができます。
「Aslain’s WoWS ModPack Installer w/Picture Preview」のリンクをクリックし、その先のDownload記事の「Downloads for World of Warships…」以下に並んでいるリンク先からファイルをゲットします。
ページの説明文のダウンロードリンクをクリックすると、怪しい広告表示ページに飛ぶのでページの中身は一切無視して画面右上の[SkipAD]ボタンだけをクリックしてダウンロードサイトに行きます。
ダウンロードページの右側にある緑の「DOWNLOAD xx.xMB」をクリックしてインストーラの実行ファイル(exe)をPCに保存します。(※この時裏でブラウザの別ウィンドウが起動して広告が表示される時もあるので後で閉じましょうw)
◆MOD Packのインストール手順◆
インストール先のフォルダを作成しておいてからダウンロードしておいたexeファイルを実行しましょう。
実行して最初に言語選択をすると、次に「セットアップウィザードの開始」画面が表示されます。ここで、「Enable th Image/Sound Preview by default」というチェックボックスがあるのでチェックしましょう。そうすると、先のMOD選択画面でMODを選択するとそれがどのようなものなのか簡易的に説明する画像や音声をプレビューで確認できます。
[次へ]ボタンをクリックしていき使用許諾やバージョン履歴画面の先に進むと「インストール先の指定」画面になります。
ここで、参照ボタンクリックからWoWsのシステムをインストールしたフォルダを選択します。
ドライブ名:\…..\World_of_Warships となる筈です。ここでは先ほど作成したフォルダを間違って指定しないでください。
フォルダ選択を完了して次に進むと、MODを選択する画面になりますので、プレビューを見ながら選んでいきます。
但し、KanColle Enchantも入れる場合は以下の物は選択しないで下さい。KanColle Enchantで上書きされるからです。
- 「Ship Contour Icons」全部
- 「Commander Crew appearance」全部
- 「Mods sharing hud_lib.swf file」のうち「HUD elements」と「MLP consumbles with~」
- 「Loading screen」全部
ちなみに、私のお薦めは以下です。太字のは超お薦め!
- 照準パターン「Crosshairs」 – by m0nster tr4x – pro scope
…斜めの敵艦を狙いやすくなる - ワイドビューカメラ「Camera mods」 – Ship view – zoom out more
…戦闘画面で通常より自艦の回りが広く見える。敵からの雷撃確認に重宝します - 艦艇識別表示「Over Target Marker」 version by Tracks_Destroyer
…船種・HP・プレイヤー名・距離が表示されます - 半透明ミニマップ「Minimap mods」 – Semi transparet Minimap
…ミニマップが半透明になるので大きく表示しても使えるようになる - ミニマップ艦首名表示「Minimap mods」 – minimap style #2
…ミニマップに艦種名が出るので便利 - 弾道表示「Tracers」 – Colored tracers #1
…HE弾とAP弾の見分けが付きやすくなる - 遠景ぼかし消去「Various mods」 – Fog Remover
…遠くの地形も霞まずに見えるので船を視認しやすい - トレーニング戦モード追加「Various mods」 – Training Room enabler
…Co-op戦と同じですが自分で地形や対戦艦種を選んで練習するモードが追加される - 艦これ仕様デザインインターフェース「Full Packages」 – Interface Kancolle Enchant Rebirth
…起動画面からプレイ画面、艦艇表面のデザインなど全てが艦これ風になります♪ 派生版でプリンツ・オイゲン版や第六駆逐隊版あり
他にも、魚雷の航跡を見やすくするのとか、効果音セットとかもあります。
一通り選択して次に進むと、 「追加タスクの選択」画面になりますが、ここでは必ず「Nomal install」を選択して下さい。そうしないとres_modsフォルダ配下のフォルダやファイルを全部削除されてしまい元に戻せません!!
そして次の画面で[インストール]をクリックすると選択したMODファイルが所定のフォルダにインストールされインストーラは終了します。
でも、これでここの作業が終わりではありません。
インストーラが生成するMODファイルは、WoWsのシステムフォルダ名\res_mods\システムのバージョン番号名(0.5.x.xなど)配下に格納されますので、この配下のファイルを全部別のフォルダに移動して管理します。※ファイルを残すと他のMODと競合の原因になります
WoWsのシステムフォルダ名\res_mods\システムのバージョン番号名(0.5.x.xなど)配下でreadme.txtと(もしあれば)chat_pref_xxxxxx_wowsasia.loc.xmlを除いた全ファイル・フォルダを選択して切り取り、「各種MOD用フォルダの作成」で作成したAslains ModPack用フォルダに貼り付けて移動して下さい。そうすると、今回の例では「Aslains」フォルダの中は以下のような感じになります。
このあと、前述のpaths.xmlにこの新しい”Aslains”フォルダを登録する必要がありますが、後編の「MOD格納フォルダ定義ファイルの編集」で説明するので、ModPack Installerの作業説明は一旦ここまで。
後編は、カスタムスキンや艦名・装備名の日本語化、そしてMOD定義ファイルの編集方法の説明です!
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